おいでやっす~熟年旅リスタまこぼんです。
シニアだってますます元気!!
ってことで、今日も始めていきますよ~
ひさびさのMPで浄化され、ラチャダー鉄道市場をそぞろ歩いたまこぼん。
今夜はソイカウボーイに出撃です。
ルアムサップ屋台村
目指すイサーン料理屋さん、サブサデッド(Sabsaded)はアソーク方面。
ラチャダー鉄道市場(Talat rotfai ratchada:Train Night Market Ratchada)を出た私は、MRTペッチャブリー(Phetchaburi)駅から歩いて行こうと地下鉄に乗り込みます。
アソークモントリー通り(Asok Motri Rd)沿いを南進すればいいだけなので、GoogleMap先生に頼るまでもないと考えたからです。
ペッチャブリーに着いて地上に出ると、夕暮れ時のバンコクの街は、渋滞の熱気に包まれてました。
お嬢さんたちもご出勤かな?
みんなが忙しそうにしてる中、そんな空気は他人事でひとり浮き上がる旅のふわふわ感…
これが堪らなく好きなんですよね(笑)
セーンセープ運河(Khlong Saen Saep)に架かる橋を越えてしばらく進むと目的地のはずです。
確かこのあたりのはず…
ミッドタウン・アソークというビルの周辺にそれっぽい門構えはないか?
辺りを捜し回ります。
あれ?見当たらないな…
ここでやっぱりGoogleMap先生にお伺いを立てるも、現在地を指し示すばかり。
すぐそこにはルアムサップ屋台村(Ruam Sap Market)が見えます。
まさかこの中にあるのかなぁ…?
しばらく屋台村の中をうろうろしましたが、いくら探しても結局、お目当てのイサーン料理屋さんは見付からず仕舞い。
いい加減空腹も限界だったし、仕方なしと諦めると、ここの屋台めしでいいやに切り替わりました。
後になってわかったことですが、そのイサーン料理屋さんはミッドタウン・アソークの地下階にあったようです。
道理でGoogleMap先生が地面をポイントし続けたわけで(笑)
ちゃんと調べれば発見できたはずでしたが、あの時は空腹で頭の血の巡りが悪かったんでしょう(汗)
ルアムサップ屋台村は、バンコク屈指のビジネス街にある巨大フードコートだけに、昼時が一番賑わいます。
なのでこの時間になると、入り口付近のいくつかの屋台を残し、もうほとんどの店が灯りを消してました。
がらんとした屋台村は、なにやらこれからのバンコクを暗示するかのように沈黙してます。
歩き疲れたから椅子に座りたいな…
となると選択肢は少なくて、完全にローカルな空気感をビシビシ発してる、入口付近に見えた大衆食堂に限られてきます。
名前も知れないその店のスペースは、一角の隙間を無理やりこじ開けたような強引な造作。
いかにもタイっぽい感じです(笑)
3~4組の地元の人たちが談笑しながら食事を楽しんでました。
ここでいいや、とにかく座っちまえ
こういう時に躊躇はありません。
私はずかずか奥に歩を進めると、真っ赤なビニールクロスがかかったテーブルに落ち着きました。
もろ見えの調理場では、おばあちゃんがフライパンを振ってます。
その上に曲がりくねった模様で書かれたメニュー表のような黄色い看板。
さっぱり読めません(笑)
なにせタイ文字には不慣れなもんで…
ムエタイの選手にいそうな風体のお兄さんがパウチされたメニューを持ってきました。
これも全然読めません(汗)
カオマンガイ(khao man kai)があるか聞いてみる。
お兄さんはおばあちゃんになにやら聞いてから、できないとの答え。
えーい、儘よ…
私は出鱈目にメニューを指差すと、同時にビールを1本注文しました。
シンハーを飲みながらしばらくしてサーブされたのがこちら。
どうやら、カオ・カイチアオ・ムーサップ(Khao khaiciaw moo sap)のようでした。
挽き肉入りタイ風卵焼きのっけご飯ですね。
意外と腹持ちする一品。
それにしても、真っ赤なテーブルとスカイブルーの皿のコントラストが斬新w
こういう時、当たろうが外そうが、チャレンジすることに意味があるのが旅というもの(笑)
えぃやぁとサイコロを振った結果の一皿は、ザ・屋台めしってくらい庶民的な味でしたよ。
いい感じに腹も満たされ、アルコールも入ったところで、ほぼほぼ満足した私は、すっかり暗くなった大通りに出ると、のんびり歩いてソイカを目指しました。
ソイカウボーイ
ソイカウボーイに入ってまず、あれ?って思ったのは道行く人の少なさ。
日本人を含めて、醤油顔した東アジア系の観光客なんて全然見かけない。
それに呼応するかのように、ソイに出ているお嬢さんたちにも諦めムードが漂ってました。
ブルータス、お前もか…
ナナプラザ、タニヤと続いて、もうこの頃からすでに、バンコクのナイト・スポットは全滅の様相。
大型店舗ティーラック(Ti Lac)の中を覗いても、ファランさんが3組ほど駄弁ってる程度で明らかに閑古鳥が鳴いてました。
これはもしかするとバカラ(Baccara)も空いてるのか??
普段なら1階席にも座れないほど満員御礼の人気店。
これは行ってみるっきゃない(笑)
シャーク(Shark)前で通せんぼするセクシーなお嬢さんを振り切って、気になるバカラへ駆け込みました。
バカラ
予想通りバカラもがらがらでした。
私以外には、あとから来た日本人の2人連れが1組、冷やかしのファランさんが1組という惨状です。
なので、苦もなく1階席に陣を張れます。
ステージ上には黄色いビキニ・チームのお嬢さんたちが5~6人ほど腰を揺らしてました。
バカラですからもちろん粒揃い。
こりゃあ、ブルー・オーシャンだな
女の子は全部で20人いるかいないか。
そして、ガラス張り演出で名高い2階も、その上の3階も閉鎖してました。
1階の黒ビキニ・チームと黄色ビキニ・チーム、それから普段なら上で踊ってるチームが交代でステージに上がるという格好。
呆気に取られつつも、視線は黄色チームのどストライクなおギャルさんに釘付けです。
遊び人オヤジの性ですね(笑)
ステージ上の彼女に秋波を送りながら、早速デックさんにビールをオーダーしました。
黄色チームのダンスタイムが終わると、次は黒チームの出番です。
踊り終えたおギャルさんを指名しようか迷いましたが、もう少し様子見することにしました。
ライバルはいないでので、ゆっくり酒を飲んでればいい。
ステージに上がった黒チームのお嬢さんもなかなか素敵な女の子たちです。
黒いビキニに日本人好きする白い肌の娘が多い。
私はどちらかといえば褐色肌の黒ギャル・タイプが好きなんですけどね(笑)
選り取り見取りだな
なにせ、まさかのバカラ貸切状態(笑)
長生きはしてみるもんですw
なんだか2度とできない貴重な経験をしてる気がして、私は今を楽しむことに集中しました。
ジュムちゃん
黒チームの時間が終わり、ステージから降りてきます。
お嬢さんたちが私のテーブルの前を通り過ぎる時、私はうっかり手が滑ってスマホを落としそうになりました。
それをたまたまナイス・キャッチしてくれたのがジュムちゃん。
ありがとう、助かったよ
危なかったですねw
日本語も達者なようです。
ジュムちゃんは、女優さんでいえば、極妻の頃の高島礼子さんを少しぽっちゃりした感じのお嬢さん。
目元涼しく黒髪ロングとふくよかな胸元が魅力的です。
一緒に飲もうよ
ありがとうございまーすw
スタイル抜群のギャル系黄色ちゃんにも後ろ髪を引かれる想いでしたが、
これも何かのご縁と、和顔のジュムちゃんを指名することにしました。
なぜだか他のお嬢さんから冷やかしの歓声が上がります。
それだけ今夜は皆さん指名を獲ることすら難しかったんでしょうね(汗)
ジュムちゃんにもウォッカ・ショットをオーダーして飲み始めます。
お客さん全然いないね?
ここのところいつもこんな感じなんですよw
なんの屈託もなく返してきます。
歳を聞くと28才のうら若いお嬢さん。
私からしたら娘ほどの年齢ですからね(笑)
上の階を閉めたのでみんな1階で踊ってること、昨日は指名が1本も獲れなかったこと、諦めて田舎に帰ったお嬢さんも多いって話などなど、彼女の口を衝くのは、あまり景気のいい話とはいえません。
こんなんで大丈夫なんだろか?
話を聞くだにタイの夜のエンタメ業界の苦境が想像されます。
愛嬌のある話しぶりであまり笑えないことをいうもんだから、
苦笑いで応じながらもついつい返答に詰まりました。
お互いに3杯ほど杯を交わし合ってから、
腹減ってない?なにか食べに行こうか?
行こう、行こう♪
私が水を向けるとすぐに食いつきます(笑)
今の彼女にとっては、砂漠のオアシスといった感じなんでしょうね?
私はお勘定を済ませると、ジュムちゃんが着替えから戻るのを待ちました。
不穏なニュース
ノースリーブのニットで大きな胸をさらにデフォルメして、腰に吸いつくようなミニに着替えてきた彼女。
いい眺めです(笑)
腕を組んで歩き出すと、連れて行かれた先がバカラのすぐ斜め向かいのレストラン、スプリッツ(Spritz)でした。
よくあるイタ飯屋さんといった感じのカジュアルなお店。
タイではこんな風に、西欧料理を看板にしてタイ飯も出す店が多いんですね。
ジュムちゃんとお店のおカミさんは、すっかり顔見知りのようでした。
客と同伴で立ち寄る定番の店なんでしょう。
チーズカナッペとエビ寄せフライ、私がウイスキー・ソーダで彼女が水を注文して、締めて฿1,500…
日本円にしたらこれで5,000円くらいですから、結構なお値段ですよね(笑)
東京のハイソなダイニングならまだ納得もできますが、
ここはソイカのなんの変哲もないレストラン(汗)
しかも、私は屋台村で食べた卵料理とビールの飲み過ぎでしゃっくりが止まらない始末。
皿にはほとんど口を付けず、ジュムちゃんに勧めるだけです。
このお店も、お嬢さんたちが酔客を連れ込んでくれて成り立ってるのかもしれません。
もしかしたら後でおカミさんからキックバックが貰えるのかもしれないし(笑)
同じ界隈で働くタイ人同士、仲間意識の相身互いってのがあるんでしょうか。
私、明日実家に帰るんだ
気さくな性格にみえたジュムちゃんがひとり言ます。
だから今夜は早めに帰るね
朝までロングをお願いしたつもりだったけど?
そう訊くと、฿5,000で4時間のお付き合いだという。
その時は、彼女もご多分に漏れず商売上がったりで国へ帰るんだろうなと思ってました。
仕方ないか…
了承すると、食べ残しを置いて、私たちは仲睦まじそうにして店を出ました。
ホテル前のセブンでお決まりのビア・シンとつまみを買っていざ部屋へ。
ふたりでベットに腰掛けると、プルトップをプッシュと鳴らして乾杯します。
すると、ジュムちゃんがこんなことを話し始めました。
明日からお店が閉店するんだよ
だから私、実家に帰るの
え?マジで?
バカラ潰れるの?
違うよ、明日からバンコクのバーは全部お店を閉めるんだよ
私、お父さんの借金返済の仕送りできなくなるから大変だよ
最初は彼女が言ってることの意味がわかりませんでした。
どういうことだ?
彼女に聞き返してもいまいち要領を得ません。
仕方なくスマホを取り出すと、twitterのタイムラインを追います。
するとそこには、明日からバンコクの全ての歓楽街が、タイ政府の規制によりシャットダウンするというニュースが流れてました。
マジかよ…
声にならない声で呟く私。
まだ旅程は6日間も残ってます。
明日からの旅はどうなるんだろう?
そんな不穏な空気を感じつつ、私は彼女の肩をぐっと抱き寄せました。
(続く)
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