おいでやっす~熟年旅リスタまこぼんです。
シニアだってますます元気!!
ってことで、今日も始めていきますよ~
以前のエントリーで、さわりだけお話しましたが、私まこぼん、タイが非常事態宣言を発令してロックダウンに入る直前に、タイへ旅行に行ってたんですよね。
一風変わった旅行になったんで、その時の旅日記を数回に分けて書いていきます。
出発前
COVID-19の拡大が武漢から韓国、さらに欧米にまで飛び火して、世界中がざわざわしだした3月。
日本でも、DP号騒ぎがあって、国内の感染者がじわっと広がり始めた頃、
タイへの旅行を予定してた私は、
行こうか行くまいか?
焦燥と不安を行ったり来たりで葛藤してました。
というのも、出発直前の3月13日、予約していたチケットの航空会社、タイ・エアアジアXが、3月16日から6月30日にかけての日本路線を全便運休すると発表したからです。
私が予定してた出発便は、3月16日発。
つまり欠航です。
こりゃ駄目だ…今回は見送ろうか…
という諦めと、
いや、このタイミングで行っとかないと、次にいつ行けるか分からない…
という焦りの中で、
どうしたらいいのか、なかなか決心できなかった。
でも、決断の期限は否応なく迫ってくるわけで、独りもんもんとしてたんです。
旅の準備は完璧でした。
あとは、スーツケースを持って空港へ歩き出すだけってくらいだったんです。
今、諦めると少なくても7月過ぎまでは行けなくなる…
それに、全ての予約をキャンセルしたら、お金は戻ってこないだろう…
他社の便に予約を取り替えるとして、そのフライトも本当に飛ぶんだろうか?
どうすりゃいい?
悩みに悩んだ結果、ひとつのアイデアが浮かんできました。
前倒しで3月15日出発ならどうだ?
と。
今思うと、なんて無謀なアイデアなんだって笑っちゃいますが(笑)
行ったはいいけど、下手したら帰れなくなるなんて、その時は微塵も頭に浮かびません。
そうとわかれば、次の瞬間、私はスマホで元々の往復便をキャンセルし、
気付いたら3月15日の便を予約してました…
結局、タイへ行きたい気持ちが勝ったんですね。
成田にて
3月15日の朝、成田空港の第2ターミナルに着いた私は、本当に飛行機は飛ぶんだろうか?まだ不安でした。
やっぱりこんな時期だから、今次の海外旅行を諦めた方々も多く、いくつかのフライトが、ほんの直前に欠航になったりしてたからです。
普段よりずいぶんと人混みが少ない成田に来てみて、
無茶すんなぁ俺…
と、独りごちたりして…
だけど、私のような無謀な旅行者が多かったのかどうかは知りませんが、
ボーディングボードに搭乗する便の出発予定が表示されたのを確認した時、
ホッとしたと同時に、なにやら変にテンションが高まったのを憶えてます。
自動チェックイン機で搭乗券を発券して、スーツケースを預けようとカウンターに向かうと、なにやらスタッフさんに呼び止められる。
なんだろう?と思ってよく見ると、その女性の手には見慣れぬ機器が…
それが、私、この旅初めての検温だったんです。
なにやら検疫があることは事前に知ってはいたけれど、まさかチェックインカウンターで検温されるとまでは予想外で…
飛行機は飛ぶみたいだが、俺、乗れんのかな?
そんな不安も沸いてきました。
発熱なんてしてないって自覚はあったけど、もしなんかのはずみで体温が37.5度以上だったら、飛行機に搭乗することすら叶わないんだから不安にもなります。
検温のあと、事無く通されたときは本当に胸を撫で下ろしました。
それからは、出発ロビーへ入る時にもう一度、額にピッとされはしましたが、出発時間の遅れもなく、予定通りに飛行機に乗り込むことができた私。
この時にはもう旅立ちの高揚感にわくわくしてましたね。
フライト
機内に乗り込んで座席を見回してみると、ほとんどの乗客がマスクをしてました。
添乗員さんも全員マスク着用で、病院に迷い込んだような気になるほど、頭の中でアラームが鳴っています。
この時分はまだ、マスク着用が義務づけされてたわけじゃなかったんですが、日頃マスクをする習慣のない私でさえも、さすがに着けないとまずいなという空気。
これがのちにニューノーマルになるなんて、その時は思ってもみませんでした。
飛び立ってしばらくは、Netflixからスマホにダウンロードしといた海外ドラマなんかを観て暇を潰してたんですが、
それにも飽きると今度は、
さて、飛んだはいいが、本当に入国できるんだろうか?
と、また不安になってきます。
こんなに心配が重なる旅ってなかなかないですよね(笑)
というのも、ネットの噂では、もしかしたらFit to Flyの健康証明書が必要になるかもよ?って説があったり、いやいやT8健康質問書を書かないと入れないんだとか、いろんな話がまことしやかに流れてたから…
それに、着いたはいいけど、14日間隔離されるんじゃないの?なんて噂まで飛び交ってました。
実際に渡航する人の気も知らないで、ずいぶんと無責任に方言するもんです(笑)
確かに、すでに日本はタイから新型コロナ感染拡大国に指定されてたんですが、よく考えれば、その頃はまだ厳しい入国制限の公式発表なんてなにもなかったんですよね。
それでも、こんな経験は初めてだから、
タイに入ってみるまでは何もわからんな
なんてビクビクしながらだと、いつもの旅より時間が長く感じられるほどでした。
タイ入国まで
7時間と少しのフライトを終えて、飛行機の車輪がタイの地にタッチダウンした時には、不安と期待が入り混じった妙な気分でした。
入国審査は無事に通過できるんだろうか?
という心配と、
今日のタイは天気悪いな…明日は晴れるんだろうか?
という呑気さが同居して、なんだか自然と苦笑いが浮かびます。
ドンムアン空港(Don Mueang International Airport)に降り立つ際、普段ならボーディング・ブリッジを通ってそのままターミナルビルに入れるはずが、この時はターミナルビルから離れた駐機スポットに着陸。
タラップが繋がれ、乗客は滑走路に降ろされます。
ここからランプバスに乗せられて、検疫所に連れて行かれるとのこと。
早速来たな…
またしてもなにやら心配になる私。
2台目のバスに乗り込んだ時、周囲の人たちも心なしか不安げな表情を浮かべていたのが窺えました。
私たちが連れて行かれた先は、滑走路内で整備士さんたちが待機するような建屋を、急きょそれっぽくしつらえた仮設の検疫所でした。
入口をくぐる際にまず、三脚に据え付けられたサーモグラフィーカメラで検温され、しばらく列を作って待たされます。
軍服を着たような人々がせわしなく渡航客を整理して、
このまま陰性検査でもされるのかな?
いつもとは違う雰囲気に少し緊張してきました。
しばらく待っていると、係りのスタッフさんが、ガンタイプの検温器をひとりひとりの額に順番に当てながら、なにやら配っていきます。
私の番になってそれを受け取ると、滞在中の注意事項が書かれたクレカサイズのカード。
それで検疫は終わりでした。
検査されたり、誓約書でも書かされるのかと身構えてた私は、あら?っとずっこけるほどあっけなく検疫所を出ると、待機してたランプバスに乗り込みます。
そして、バスはほどなくターミナルビルに滑り込んだのでした。
まさかこれで終わりってこたぁないだろう?
拍子抜けしつつも、入国審査でなにかがあるんじゃないかと気を引き締め直して、人もまばらな通路を少し速足で進みます。
だけど、その入国審査ですらまたしても大過なく、
私はあっさりタイへ入国できたんです。
いつも混雑して待たされることを考えると、10分もかからずに、むしろ普段よりすいすいと入国できました。
あまりに簡単にタイに来れたことで、
出国前のゴタゴタを思い返すと、不思議な感慨が込み上がってきて、軽く目眩がしたほどで。
それからすぐに、タイのねっとりとした熱気を胸に吸い込むと、
さて、腹も減ったし、なに食べよう?
タイの地を踏んで、私が真っ先に思い付いたのはそのことでした。
(続く)
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