おいでやっす~熟年旅リスタまこぼんです。
シニアだってますます元気!!
ってことで、今日も始めていきますよ~
ナナ周辺の惨状を目の当たりにして、なんとなく今のタイのヤバさに気付いたまこぼん。
旅の二日目に突入していきます。
トゥクトゥクを探す
3月16日、昨夜はナナプラザ(Nana Plaza)の盛大な空回りに気を削がれたものの、まだ旅は始まったばかり。
今日はどこへ行こうかと、ホテルを出て歩き始めました。
昨日、店休日で両替できなかったせいでケチがついたので、まずはナナ(Nana)駅下りてすぐの両替商、ワス(Vasu Exchange)を目指します。
それにしても、今夜の夜遊びは大丈夫だろうか?
まだ陽も昇ったばかりだというのに、もう夜の心配をしてる私(笑)
ヤワラート(Yaowarat)で中華って手もあるな?
ぱらぱらとそんなことを考えてるうちに、ほどなくワスに到着しました。
レートが上向きだったこともあり、取り敢えず所持金の半分くらいをバーツに替えて、15分ほどで店を出ます。
さて、これで軍資金は十分。
そうだ、今日はまず、カオサン通り(Khaosan Rd)でパッタイ(pad thai)でも食ってから、ランブトリ通り(Rambuttri Alley)のカフェにでも落ち着こう
なんとなくカオサン辺りが恋しくなって、旅の初めにバックパッカーの聖地を目指すことにしました。
今はもうバッパーって歳でもないけど、あのビートニックな街の雰囲気は大好きです。
行き先が決まると、近くにいたトゥクトゥク(tuk-tuk)のおじさんと値段交渉です。
400฿
1人目のおじさん。
観光客だと思ってぼったくってきました(笑)
高い!฿200にしてよー
ここらへんから乗るならそこらへんが相場です。
お兄さん、カオサンまで行くなら฿400よー
あくまで強気。
こりゃ駄目だと交渉を打ち切って歩き出します。
後ろ手におじさんはまだなにか叫んでたけど、ガン無視で次を探しました。
そういえばホテルの近くに若いトゥクトゥクのお兄ちゃんが停まってたな…
彼なら話が通じそうだ
そう思い出してホテルへ戻る道をとって返しました。
そのお兄ちゃんはうっすら笑顔を浮かべながら、昨日ガイヤーンの屋台が出ていた手前の路上スペースに車を停めて立ってました。
私がよく磨かれたそのトゥクトゥクをじっと眺めていると、
どこまで行く?
早速声を掛けてきます。
カオサン通りまでだといくらだい?
交渉開始です。
฿400
お兄ちゃんも商売人(笑)
これを断って、฿200を提示すると、お兄ちゃんはなにやら車内をごそごそ探し始めました。
そして持ち出してきたのが、チャオプラヤー川(Chao Phraya River)を走るエクスプレス・ボート(Express Boat)の案内図。
安上がりに行きたいならこれで行けと。
親切には違いないんですが、自分の商売はどうすんだ?(笑)
さっきのおじさんといい、どうみても長いことお茶を引いてるようにしか見えないんだけど、カオサンに行きたくない理由でもあるんだろうか?
ちょっと呆れながらも、
じゃあいくらなら乗せてくれるの?
と、聞き返すと、お兄ちゃんは少し考えてから、
฿300なら行ってもいい
うすら笑いでそう答える。
仕方ねぇな、旅先のご祝儀だと思ってそれで手を打つか…
親指を立てると、私は彼のトゥクトゥクに乗り込みました。
カオサン通り
渋滞が当たり前のバンコクだけど、めっきり車の数が少ないから、トゥクトゥクは猛スピードで走りました。
三輪タクシーと称されはすれど、遮るものが無いむき出しの車内は、もろに突風を受けてびゅーびゅー進みます。
気持ちいいな
お兄ちゃんの荒い運転にひやりとしながらも、私は旅の解放感を取り戻します。
そして、20分ほどガタゴト揺られてから、カオサン通りの入り口に降り立ちました。
昼時のカオサン通りは、人出も少なくのんびりとした雰囲気です。
屋台はほとんど見当たりません。
眼を引いたのは、道路のタイル舗装が全て剥がされて、地面がむき出しになってたこと。
今はもうリニューアルも完成して真新しい道となったようですが、
この時は、米俵を積んだ古の大八車でも通り過ぎるんじゃないかってくらいに、過去へタイムスリップしたような感覚になってしまいました。
夜が始まる頃になれば屋台も増え、ミュージックバーからは大音響が流れ出すこの通りも、まだ陽が高いこの時間帯はひっそりとした空気が漂ってます。
道に面したバーレストランでは、ファランさんたちがのんびりビールを飲みながら、ジョークの応酬でも楽しんでる様子。
やっぱ昼間っからぐだぐだ酒飲むって最高の気分だよな
腹も減ったし、照りつける太陽にビールが欲しくなってきます。
カオサンはバックパッカーの聖地といわれるだけあって、
カオサン・ホリディ・ゲストハウス(Khaosan Holiday Guesthouse)、タイ・コージー・ハウス・ホテル (Thai Cozy House Hotel)、ラッキー・ハウス (Lucky House)など、比較的きれいで格安なゲストハウスが多い。
道端に座り込んだ全身刺青のご老体は、ガンジャ・ステッカーを売する。
ドレッドヘアーにセットしてくれるサロン、タトゥーハウス、各種偽造証明書を作る怪しげな店など、ここにはまだバッパーたちのサイケなカルチャーが色づいてます。
60年代、70年代を多感に生きた熟年オヤジにとっては、懐かしさに襲われる街でもあるんですよね(笑)
パッタイを食す
さて、ひとまずビールとパッタイだ
のどの乾きに耐えられなくなった私は、目についたパッタイ屋さんに飛び込みました。
客はファランのカップルがひと組。
そのさらに奥のテーブルに腰を下ろすと、エビ・パッタイを注文。
店員のお兄さんが、ドリンクメニューを持ってきます。
シンハー(SINGHA)大瓶を頼んで、やっと一息つきました。
大瓶からグラスにビールを注いで、まずは一息にゴクリゴクリ。
ぷはぁ~ぃ美味い…
よく冷えたビア・シンが身体を冷やしてくれます。
ほどなく出されたパッタイの辛さと甘さのハーモニーにビールがさらに進む。
祭りの夜店で食べる焼きそばは謎に美味いって不思議な伝説があるけど、ここのパッタイにもそんなマジック・スパイスが振ってあるかのようでした。
いやー極楽、極楽~
すっかり気を取り直した私は、ひとり言ちを始めます。
そういえば、ここに来てからマスク姿の人を誰一人見てないな…
ファランがマスクしないのはあるあるとして、地元タイ人も誰もしてないぞ?
観光地は無しでもいいんだろうか?
よし、ウザいから俺も外しちまえ!
少し酔いも回っていい加減になってきた私は、自分のマスクをショルダーポーチの中にさっと仕舞いました。
ランブトリ通り
いい感じに気分も仕上がってきた私、パッタイ屋を出て、カオサン通りのどん詰まりへ歩き出します。
インスタ映え間違いなしのスーパーフロー・ビーチ・クラブ・バンコク(Superflow Beach Club Bangkok)を通り越して、
突き当りを右へ曲がると、左手にワット・チャナソンクラーム(Wat Chana Songkhram)を見ながら歩を進めます。
そして、しばらく行った先の十字路が俗称・裏カオサン通り、ランブトリ通りです。
十字路を右に折れて、エコでロハスって感じのカフェやレストランが軒を並べる方角へぶらぶらと散歩。
ふと眼に止まったお姉さんの背中のタトゥー…
いい感じのコンパスのタトゥーです。
あの娘のタトゥーに似てるな…
よし、ここで少し休もう
ちょっと昔のほろ苦い記憶を思い出しながら、
ここに決めて席に着き、さらにビールをオーダーしました。
南国タイの昼下がり、ランブトリ通りのカフェではゆっくりとした時間が流れます。
タバコを吹かしながら、またビア・シンをぐいっと。
ここなら人気が少なくて静かでも、なんの違和感もありません。
もっとも、暗くなってきたら、バンド演奏も入ってブチ上がるんでしょうが。
しばらく、ひとりその場の空気を楽しんでいると、隣で超ビッグサイズのアイスコーヒーを飲んでたファランが話かけてきました。
どっから来たの?
日本からです
お二人はどちらから?
カナダだよ
普通すぎるほど何気ない会話です。
ところでみんなマスクしてないよね?
俺たちはマスクすると不審者に間違われるからしないんだよ
なるほど。
日本なんかより銃規制がだんぜん緩い欧米の国々では、顔を隠すこと自体が怪しいことなんだと。
だから、ファランのみなさんはマスク着用に抵抗があるんですね。
今となればもう、アメリカ大統領のマスク姿が当然になってきたほどだけど、その日は、カナダ人の二人に聞いたこの理由に深く納得したのでした。
プラアティット・ピアから船で移動
しばし二人と駄弁ったあと、今度は日本へもおいでくださいと、別れの挨拶を交わして店を出ました。
そろそろランブトリから離れて、いったんホテルに戻ることにします。
そういや、トゥクトゥクの兄ちゃんが船便の話してたなぁ…
あれを思い出して、帰りはエクスプレス・ボートに乗ることにしました。
そうと決まれば、GoogleMap先生の出番です(笑)
ここからだと、ランブトリ通りをさっきの十字路まで戻って、さらにチャクラポーン通り(Chakrabongse Road)を渡って直進、道なりに通称「寺裏」を歩いて最初の角を右折すれば、プラアティット桟橋(Phra Athit Pier)の近くに出るとのこと。
別に急ぐことはなにもないので、先生の教えに従ってぶらぶら歩き出します。
途中、セブンに寄ってヤードム(タイの嗅ぎ薬)を1本買いました。
しばらく真っすぐ進んで道なりに左へ折れたら、まるで霊樹の森の魔女フローラの館のような、植物とすっかり一体化したタイ料理屋さん・マダム・ムスー(Madame Musur)を通り過ぎ、
ゲッコー・バー(Gecko Bar)の角、一本目の右折路に入ります。
その細い道を進み、ワイルド・オーキッド・ヴィラ(Wild Orchid Villa)を左に見ながら通り過ぎて、突き当たりを右折。
そこで、はたと迷いました。
GoogleMap先生の教えでは、あとは1本目を左折して目的地だってんで、左に注意して歩いてたんだけど、その左折路が一向に現れない。
あれー?通り過ぎったってこたぁないはずなんだけど…
だけど、マップでは行き過ぎたことになってます。
仕方ないので戻りつつ、もしや?って見付けたのがこれ。
いやーこれは普通に見逃すでしょ(笑)
路地というか雑貨屋さんの間に埋もれた通路です…
こうしておおよそ15分くらいぶらっとして、プラアティット・ピアに着きました。
チケット売り場のお姉さんは英語が通じなかったけど、身振り手振りで聞き出すと、60バーツの数字が印刷された案内を指差します。
言葉がわからなくても、コミュニケーションはこんな感じで、どうとでもなるもんなんですよね(笑)
そして、チケット代を払うと、川を眺めるベンチに腰掛けて、しばらくボートの出発を待ってました。
パーク・クローン花市場
気持ちいい川風を受けながら、ボートはチャオプラヤー川を南下していきます。
途中、船上から暁の寺で有名なワット・アルン(Wat Arun Ratchavararam)をスマホでパチリ。
20分ほど川波に揺られているとアッサダン桟橋(Atsadang Pier)に到着しました。
ちょうどこの辺りには、バンコク最大の花卉市場、パーク・クローン花市場(Pak Khlong Talat)があります。
ここまできて覗いて行かない手はありません。
なにせ私は、雑然とした活気に溢れ、迷路のような巨大市場が大好きなんです。
船着き場側から市場に入ると、一面に花、花、花また花の大洪水!
ジャスミンや蓮の花、薔薇、菊、蘭、クラウンフラワーなどなど、まさに百花繚乱。
お供えの花数珠(プアンマーライ)に使われるような花々が所狭しと雑多に並べられてます。
ごちゃごちゃしたカオスなローカル感に圧倒されながら、
やっとタイに来れたな
そんな気持ちが沸き上がってきました。
なにやら予想がつかない風景に、やたらとアドレナリンが分泌されます。
さまよい歩いて、野菜や果物が並んだゾーンに入り込むと、むせるような青唐辛子の刺激臭が…
そこに一歩踏み込めば、どこに通じるか全く予想できない小路に迷い込みたい衝動…
出来合いのアトラクションなんぞ目じゃないリアルを感じながら、瞳孔をマックスにして市場散策を楽しみました。
地元の人たちが営む生活の息遣いとエネルギー、そして猫ちゃんも同居する場所。
やっぱり生きた市場は最高だな!
すっかり気分を良くした私は、市場を後にして、MRTのサナムチャイ(Sanam Chai)駅を目指します。
市場の活気にあてられて、今夜はタニヤ(Thaniya)に繰り出そうと心に決めて…
(続く)
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