おいでやっす~熟年旅リスタまこぼんです。
シニアだってますます元気!!
ってことで、今日も始めていきますよ~
日中をカオサン通り周辺でゆったり過ごしたまこぼん。
すっかり元気になって、夜のグルメ、タニアへ繰り出します。
トラブル再び
カオサン通り(Khaoan Rd)からホテルに戻ってきて、シャワーでサッと汗を流したら、昨日買ったビア・シン(SINGHA)を開けて一息つきます。
タイの純国産ビールといえば、どこでも手に入るシンハーかチャーン(Chang)が二大勢力だけど、低価格路線のリオ(LEO)、アーチャ(ARCHA)なんて銘柄もあり、シンガポール発タイ産のタイガー(Tiger)まで多種多様で飽きません。
実は、チャーンが好みじゃないので一番好きな味はタイガービールだけど、手軽さでシンハー一択となることが多い。
酔えれば酒を選ばずって程度の味覚の持ち主でもあるんですがね(笑)
このホテルは全室禁煙なので、タバコを吸うなら、7階のフィットネス・ジムを出た空中庭園にある喫煙エリア、または1階エントランス・ロビーを出た側面の喫煙場所にわざわざ出向かないとダメ。
酒を飲めば余計にタバコが吸いたくなってくる。
面倒臭いけど、タバコでも吸いに行くか…
そう考えて、腰を上げかけたところに、
ぴろり~ん♪
と着信メールの音。
そのメールを開いた瞬間、私の顔色が曇ります。
出発前にエアアジアX(AirAsiaX)の日本路線が全便運休になったことはお伝えしました。
当初の旅程は、3月16日から3月22日までの滞在予定。
往復便ともエアアジアXが全便運休となったせいで、急きょ1日前倒して、15日のスクート(Scoot)便でタイへ来ました。
実はこの時、滞在日数の計算間違いで、22日泊のホテルも取ってたので、
エアアジアXの往復便をキャンセルしたついでに、これ幸いと宿泊予約はそのままに、帰国日を一日延ばして、23日深夜発のライオン・エア(Thai Lion Air)のフライトを押さえてました。
ところが、先程届いたメールには、
このライオン・エアの帰国便が欠航になったと書いてあったんです。
やられたーまたいちから取り直さないと…
脱力しながらも、Trip.comのスマホアプリを立ち上げて、さっそく調べ始めます。
さんざん比較検討した結果、料金的にはもう1日帰国をずらして、24日深夜のフィリピン航空便なら良さそうです。
ただしこのフライト、直行便じゃなくてセブ島経由だから帰るのに10時間以上もかかる…
しかも、当初に比べたら余計な出費もかさむという…
23日の宿泊先も手配しないとあかんけどこれで帰るか?
タイ滞在をさらに1日延ばすのは、かえって楽しみが増えると思い直し、
急なキャンセルには納得できなかったけど、仕方なくこの便の予約をポチっと押しました。
ソムタム・ダー・バンコク
今回の旅の目的のひとつに、美味しいと評判のイサーン(Isan)料理屋、ソムタム・ダー(Somtum Der BKK)でソムタムを食べたいというのがありました。
代々木にあるソムタム・ダー東京で、その味にすっかり感銘を受けてから、本場の味はどうなのか?ぜひ確かめてみたいと思ってたんです。
お店は、シーロム(Silom)のサラデーン通り(Sala Daeng Rd)沿いにあるとのこと。
となれば、夜遊びはタニア通り(Thaniya Rd)に決まるのは必然ですよね(笑)
徒歩5分圏内の近場です。
帰国便を手配し直した私は、気を取り直してMRT(Mass Rapid Transit)スクンビット(Sukhumvit)駅へ向かいました。
スクンビット駅から地下鉄で1本、20分も乗らないうちにシーロム駅に到着しました。
そこからソムタム・ダーまでは歩いて3分ほど、ガラス張りの入り口をくぐります。
店内は東京の店よりこじんまりとしてて、1Fフロアの上にメザニンが据え付けられた造り。
トウを編んだペンダントライトがいくつも吊り下がっているショップデコは、代々木のお店と同じ雰囲気です。
ガラス越しに通りを臨む席に着くなり、ビア・シンをさくっと注文。
ソムタムは、こちらでしか味わえない、鯰のミンチ揚げソムタム(Tum Pla Dook Foo)と、この店で大人気のダー風鶏から揚げ(Sa Poak Gai Tod Der)をオーダーしました。
まずはソムタム。
不思議な食感の鯰のミンチ揚げは粉末状で、ほっこりした白身魚の味がしたと思ったら、ライムやオリーブの甘酸っぱさの後ろから強烈な辛さが攻めてきました。
やっぱ辛れー!
口の中が一気にピリつきます。
苦みを残した青パパイヤと、もやしのさくっとした食感もさることながら、青唐辛子の辛さを通奏低音にした五味がほどよく調和した味。
辛さの箸休めに、きゅうりや人参のスティックを頬張る。
続いて箸をつけたガイトートもまた、ぴりりと辛い(笑)
思わずビールジョッキをぐびりとあおります。
ココナッツ風味のタイカレーが溶け込んだ揚げものなんだから、ビールに合わないはずがない!
これが幸せの味というものだよな…
本場の味に感嘆して、フライトキャンセルの憤りをすっかり腹に収めた私は、
さらに追加でビールを注文しました。
タニヤ通り
ほろ酔い加減の上機嫌で店を出ると、いざタニヤ通りを目指します。
シーロム大通りの横断歩道を渡って、サラデーン駅方面に歩けば、すぐにタニヤ通りです。
酒屋を兼ねた両替所、名物タ二ヤ・スピリット(thaniya-spirit)を通り過ぎたら、ここからはもうバンコク有数の夜の歓楽街タニヤ。
日本人御用達のカラオケ店が立ち並ぶ、タイ屈指の魔界…
ATMと化すオヤジを量産する、とても恐ろしいナイトスポットなんです(笑)
夜のお嬢さんとの疑似恋愛に免疫のない方には、とてもおすすめできません(汗)
そういえば新しくできたカラオケがあったな
ふと思い浮かんだ私は、通りの奥に向かって歩き出しました。
クラブ・コズモ・タニヤ
あげはやクラブ神楽を素通りし、みゆき前あたりから世界の山ちゃんを越えてファミマの先までのカラオケ密集ゾーンに、
普通ならPRのお嬢さんたちが、路上に鈴なりに座っているはずだけど、この時間にしては人数が少ない。
そもそも歩いてる客もまばらです。
さらに奥まで進んでいくと、モンローの有名なポーズが描かれた、ド派手なピンクの看板が見えてきました。
あげはの系列店、マリリン・モンローの看板ですね。
クラブ・コズモ(Club Cozmo Thaniya)は、同じビルの2階、昨年の暮れに開店した新しいカラオケ。
軒先に出てるお嬢さんたちの脇を入って、エレベータで2階に上がります。
店に入るやキレイ系のママさんが出迎えてくれました。
どんな感じか来てみたよ
じゃあこちらでお待ちください
女の子呼んできますね
日本語も達者です。
店内は池袋あたりのキャバクラといった風情。
新しくてきれいなんだけど、どことなくあか抜けない感じ(笑)
客は私しかいません。
しばらくすると、PRに出てたお嬢さんたちが店に上がってきます。
通された小部屋に10人くらいの粒揃いさんたちが並びました。
これはいい感じだな
心の中で小さくガッツポーズをしたところで、
白い番号札の娘は連れ出しできません
青い札の娘はできます
ママさんの説明。
おいおい、青札の娘、ひとりしかいないじゃん…
なるほどここはキャバクラ遊びがメインか…
ぬか喜びも束の間、タニヤまで来てそれじゃもの足りない。
みんないい娘だね
けどちょっと別の店も見てこようかなぁ
可愛いお嬢さんばかりだったけど、また来るねと愛想だけいい残し、何も飲まずにそそくさと退散しました。
あげは
通りに戻り、辺りを見回します。
やはり増えない人通り。
ゆめでも覗いてみるか…
元来た道をぶらぶらUターンします。
山ちゃんの向かい、ゆめまで来ると、店頭にはお嬢さんが2、3人座ってるだけ。
やっぱり寂しい感じです。
ここも駄目そうだな…
こうなると、みんなに人気の優良店、あげはが一番無難でしょう。
通りを斜めに突っ切って、エレベーターに乗り込むと、3階のボタンを押しました。
ピーちゃん
あげはに入るとまずひな壇のあるフロアーに通されます。
客は私の他にもう2組…
女の子たちは、20人くらいはいたかな?
在籍の多いあげはにしては少ない印象です。
それでも5階のあげちんを閉めて、女の子はみんなこっちに来てるという…
いっせいに笑顔で手を振ったり、お兄さ~んと呼びかけてくるお嬢さんたちは、可もなく不可もなくといったところ。
その中でも一際明るくアピールしてた、ピーちゃんを指名しました。
ありがとうござますー
お客さん、旅行ですかー?
手を繋いで席に通されます。
今日で2日目だよ
なんて呼んだらいいの?
ピーでーす
よろしくお願いしまーす
聞けば26歳とのこと。
肩甲骨まで伸ばしたゴールドアッシュのロングに、まゆ毛の上で前髪を短く流してある。
スレンダーな割にDカップ以上はある胸元が目を惹き、ピンクのネイルが可愛らしい。
きれいな鼻筋の両側にアーモンドの瞳が均等に配置された、愛嬌のあるモンキーちゃん。
コウちゃんを若くして可愛くした感じだな
たまに飲みに付き合う女友達を思い出させる表情でした。
ピーちゃんは、日本語もペラペラでノリが良く、客あしらいも上手いので、一緒に楽しく飲めました。
よく飲みよくしゃべる。
隣で飲んでて気疲れしない、そんなお嬢さんは当たりです。
1時間があっという間に過ぎました。
じゃあ外へ飲みに行こうか?
どこかピーちゃんの好きな店に連れてってよ
わかりました~
じゃあすぐ支度してきますね!
ママさんに、飲み代とバーファイン(Bar Fine)を支払ってピーちゃんを待ちます。
ピーちゃんは、頑張ってレディースドリンク3杯飲んでました。
デニムのホットパンツに花柄のブラウス、ぺったんこサンダルを履いたピーちゃんはやっぱり小柄。
ヒールを脱いだ夜のお嬢さんあるあるですよね(笑)
そのままピーちゃんに手を引かれ、パッポン通り(Phat Pong Rd)のほうへと連れだって行きます。
若いお嬢さんと腕組んで歩く夜の街。
これがまたたまらんのですよw
そうして着いた先は、パッポン1を少し入ったところにあるタワイロ・ライブ(Twilo Live)というオープンなライブバー。
ステージ上では、美形のお姉さんとラッパー風のお兄さんが、ビルボードTOP50から選曲したようなカバーを歌ってました。
ピーちゃんここよく来るの?
うん、よく踊りにくる
でも今日は人が全然いないからダメねw
そういってケラケラ笑ってます。
あのボーカルのお姉さんってピーちゃんに似てるよね?本当のお姉さん?
うーん、このお店よく来るから知り合いかな…
なにやら奥歯にものの挟まったような言い方。
それにしてもお酒好きだよねピーちゃんw
お酒よりあなたと気持ちいいことしたいよw
ちょいちょい下ネタ挟んでくる技を持ってます(笑)
エッチ好きなの?
うん、好きw
ひとり旅だと、この一期一会の刹那の触れ合いが楽しみでもあります。
馬鹿話でしばらくじゃれ合ってると、順調に酒が進みました。
そして、バンド演奏にも飽きたころ、
じゃあそろそろ行こうか?
はい
二人はまた手を繋いで、シーロム通りまで出ると、
タクシーを拾ってホテルへ急行しました。
バー4
濃厚タイムが終了して、ピーちゃんの余韻が残る部屋で、ひとりお決まりの缶ビールを飲み始めます。
あれってやっぱりフェイクだったのかな?
形の良いピーちゃんのブーブスの大きさはちょっと不自然だったけど、本物のようにも感じられて、なんだかちょっと得した気分になってました。
時計を見るとまだ0時前。
もう少し遊んでもいい時間帯です。
よし、バービアでも冷やかしに行くか
缶ビールを空にすると、サンダルを突っかけてまた外に出ました。
ホテルの前を通る道、ソイ4は通称ソイ・ナーナー(Soi NaNa)とも呼ばれてます。
スクンビット(Sukhumvit)大通りをこっちに入ってくると、ナナホテル(Nana Hotel)の向かい側から、
ブラック・モーニング・ナイト(Black Morning Night)、スタンブル・イン(Stumble Inn)、ビッグドッグス(Big Dogs)と大きなバービアが軒を連ね、ナナプラザ(Nana Plaza)を挟んで、ヒラリー4(Hillary4)へと続いていきます。
その他にも、通りの両サイドには、大小様々なバービアが店を構えてます。
一度ナナホテル前まで歩き切って、踵を返して戻りつつ、バービア嬢の顔ぶれをざっと見ながら流していきました。
いまいち盛り上がってないな…
昨夜に引き続き、ナナ周辺は人出が減っています。
見かける客はファランさんのみ。
フリーランサーもそれなりに多いのですが、みんなお茶っぴきの様子。
なんとなく気分が乗らないで歩いてると、道の向こう側から、激しくおいでおいでをするお嬢さんがいます。
釣られて私は、バー4(Bar4)の店内へと入って行きました。
バー4は、フロアの奥、一段下がったところにプール台をひとつだけ置いた、こじんまりしたバービアでした。
夜目遠目でなんとなく魅かれたお嬢さんも、近くで見るとだいぶ小皺が目立つお年頃。
どうやらここのママさんのようです。
まぁビールの1本でも飲んでから出るか…
とりあえず席に着くと、先程のママさんが寄ってきます。
あそこにいる娘たちみんな若い娘よー
見るとどうにも食指が動きません。
ひとりタイプの野性的なお嬢さんは、無口な年配ファランにペイバーされるようです。
まぁ一杯飲みなよ
ママさんにワインクーラーを奢ると、足早に店を出ました。
オーちゃん
なんとなく白けて、ホテルに戻ることにしました。
道すがら、近くのセブンの前でビールを売る女の子たちに目が止まります。
昨晩も同じ時間に同じ二人組が、氷の入ったアイスボックスに缶ビールを浮かべて、その周りに4脚ほどのプラスチックの丸椅子を置き、即席のバービアのように設えていました。
午前0時を過ぎると、コンビニでは原則酒類の販売を終了します。
ふたりは、コンビニが酒の販売を終えた後を狙って、セブンの前に露店を出してたんですね。
昨日、そこでビールを1本買った時に、すでにその娘のことが気になってました。
30代に見えるけど、長いワンレンの黒髪に褐色の肌、エキゾチックで少し気だるそうな黒い瞳。
華奢な身体を頬杖で支えながら、私に微笑みを返してきます。
ビールを1本頼むと、私はそのお嬢さんの隣の丸椅子に腰を降ろしました。
その娘、オーちゃんは、英語がわからないらしく、名前を聞き出すにも苦労しました。
結局もうひとりのケイちゃんがアシストしてくれたんですがね。
売り物のビールをふたりに奢ると、ちょこちょこケイちゃんの助けを借りて、Google先生の翻訳機能も使いながら、
ビールはよく売れる?とか、夜でも暑いよねとか、どーでもいいような話で間を埋めていきます。
オーちゃんの話だと、いつかはふたりでお店を持ちたいって夢があるそう。
いったい何本ビールを売ればその夢が叶うんだろう…
少し悲しい気持ちにもなりましたが、そのことは顔に出さないよう努めました。
話のネタも尽きてきたので、そろそろホテルに戻ろうとしかけた時、
私も一緒に行っていい?
スマホの翻訳画面でオーちゃんがそういいます。
私は、ちょっとびっくりしてましたね。
だって、フリーランサーでも無さそうなオーちゃんは、普通にビールの売り子さんかもしれないと思ってたから。
なるほどオーちゃんたちの夢は、バービアのオーナーになるってことか
さっきの話が妙に腑に落ちたのもこの時。
もちろんだよ
私もそれに返します。
こういう流れってやっぱテンション上がりますよね(笑)
話が決まると、オーちゃんと私は、腕を組んでホテルの部屋へと歩き出しました。
(続く)
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